【シュリンプ撮影法】 お気に入りの1匹をきれいに撮るには[ピント編]


前回
【シュリンプ撮影法】 お気に入りの1匹をきれいに撮るには[エビを止める編]
でご紹介したやりかたで エビを止めてください

その上で エビをじっくり撮影します

一眼レフなら エビにピントを合わせて撮影すると思いますが
ほんとに狙った位置にピントが合っていると思いますか?

 

まずは2枚の写真を見比べてみます
※パソコンなら 写真をクリックして元サイズの写真も見てね

1枚目
imgl9713

そして2枚目

imgl9711

※どちらも 絞り値:f/8 焦点距離100mm です

 

どちらもピントの位置は一緒に見えます

実は微妙(数ミリ)にピントの位置が違ってます

 

1枚目の拡大写真

img_9713_1080

こっちは 額角(がっかく)のトゲトゲにピントを合わせているので
トゲトゲがはっきり見えます
※額角は 目と目の間のツノの部分のことです

 

2枚目の拡大写真

img_9711_1080

こちらは ボディの第2腹節(だいにふくせつ)の表面にピントを合わせているので
表面の網目の様子がはっきり見えます
※お腹の白い殻の部分

ちなみに
白色の部分と赤色の部分は 色のでかた?見え方?構造?が違うようです

白い部分は外皮(クチクラ)自体が白く見えるようで
赤い部分は内側の赤い色素が透けて見えてるっぽいです

白色部分は繊維というか網目というか デコボコした様子が見られ
赤色部分はツルッとした感じで 全体に赤く 濃い赤の点々が見られます

 

オートフォーカスで撮影すると
エビのように小さい被写体だと マクロレンズで撮影しても
ピントの位置が微妙にずれたりします

 

狙い通りの位置にピントを合わせるには
「ライブビュー撮影+マニュアルフォーカス」
ピンの位置をmm単位でコントロールします

 

ライブビュー撮影とは
ファインダーではなく 背面液晶を見ながら撮影する方法です

aqua201609_0885
[CANON EOS 7D MarkⅡ]

ライブビュー撮影は エントリーモデルの一眼レフもできますが
さらに 拡大機能を使います
※機種によっては拡大機能がない場合があります

aqua201609_0889

虫眼鏡ボタンを押すと 表示倍率が変わります
[CANON EOS 7D MarkⅡ]では 1倍 5倍 10倍 の3パターン

 

aqua201610_0006
1倍表示

aqua201610_0008
5倍表示 エビがフレームからはみ出るくらい

aqua201610_0009
10倍表示 シッポが画面いっぱいに表示されるくらい

 

そしてレンズの設定を
オートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替えます

あとは
液晶モニターを見ながら 狙った箇所にピントを合わせて撮影します

この方法であれば ミリ単位でピントの位置を調整できます

 

以上!

 

大前提として エビが止まってくれないと撮影が難しいですので
【シュリンプ撮影法】 お気に入りの1匹をきれいに撮るには[エビを止める編]
で紹介した方法で エビの動きを止めておきましょう

 

 

でも まぁ
ブログやオークションに載せる写真なら
普通にファインダーを覗きながら撮影しています

 

「ライブビュー撮影+マニュアルフォーカス」は
オスの選別のときに重宝しますね

肉眼ではわかりにくい 細部の様子を確認できます

とはいえ
肉眼で見た時に感じる雰囲気や 動きの方を重要視してますが…

 

 

 

おまけ

水槽内を撮影するときは
ガラスに対して 上下左右 正対して構える必要があります

aqua201610_0004

aqua201610_0002
こんな感じです

 

 

 

上下にずれたり

aqua201610_0005

左右にずれたり

aqua201610_0001

すると
ガラスの屈折の影響で 水槽内がブレて見えます

肉眼でも
斜めから水槽内をみると歪んでみえて
ちょっと気持ち悪くなるアレです

一眼レフだと 肉眼よりも顕著に影響が出るようです

正対して構えないと
どんなにいいレンズ・カメラを使っても
根本的にブレて見えるのできれいに撮れませんのでご注意を!

 

 

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