シュリンプ撮影法 実物と同じ色味で撮るには


水槽内のシュリンプの撮影は難しいですね

レッドビーシュリンプといった鑑賞エビは大きくても2.5cm前後
※ブリーダーさんによっては3cmオーバーに成長する個体もいるそうです

・エビが小さい
・水草などの物陰に隠れていたり
・水槽の奥の方にいて近づけない
・照明が暗い
・照明の色温度によってエビの見え方が違う
・動き回る
など 色々な理由で結構撮影が大変なんです

 

今回は 照明の色温度と カメラのホワイトバランス設定による
実物と写真の色味のズレについて紹介します

 

失敗例

aqua201609_0091

実際のエビより赤っぽくなってしまった例

エビの白の部分が黄色(オレンジ)がかって見えます
ソイルの色も元の黒から 茶色っぽくなりました

赤色が濃く見えるので 赤足を強調したい場合はこれもありでしょうか?
※スーパーなどでお肉を美味しそうに見せるやつですね

僕の場合はホワイトバランスをオートにしているとこうなりやすいです

 

aqua201609_0092

実際より青っぽくなってしまった例

白の部分が青っぽくなり
ソイルも黒から青っぽく見えます

これはこれで白がきれいに見える傾向があるので
わざと青っぽくとってオークションなどに掲載している方もいるようです

ヴォルティスや興和システムサービスの12000Kように
10000K(ケルビン)以上の色温度の高い照明を使っていると
実際のエビが青っぽく見えます

他の照明ではきれいに撮れる設定でも
色温度の高い照明を使った水槽だと 青っぽくなりがちです

カメラの設定でホワイトバランスより 照明の色温度が高く その差が大きいほど
青っぽくなってしまいます

 

aqua201609_0094

では これはどうでしょうか?

1枚めよりも赤みがなく 2枚めよりも青みが弱く ちょうど良さそうに見えます

実際よりも少し青よりになってます

まぁ許容範囲だと思います

 

aqua201609_0095

4枚目のこれは 実際のエビの色と一番近い色で撮れてます

照明は コトブキのフラットLED1200 ブラック
色温度:10000K 演色性:Ra84

水槽用LED照明の中では 演出性が高い方なので
水草やエビが自然な感じできれいに見えます

最近の照明では ADAのソーラーRGBが一番気になりますね
※税抜き7万ですか… 贅沢な一品です

 

照明の色温度はたぶん10000Kより少し低いくらい
カメラのホワイトバランスは4500Kで撮影しています

単純に照明の色温度とカメラのホワイトバランスは一緒ではないので
ホワイトバランスを変えながら撮影し
見た目と同じくらいになる数値を探します

撮影時の照明ごとに
ちょうどいいカメラのホワイトバランスの値を把握しておけば
色味のズレは解消されると思います

 

ちなみにエビの撮影はほとんどマクロレンズで撮ってます

 

Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM フルサイズ対応

水槽の様子や 群がっている様子をとるときは標準ズームでも問題なく撮影できますが
エビを単体で取りたいときは やはりマクロレンズが必須ですね

ほんとは

 

Canon 単焦点マクロレンズ MP-E65mm F2.8 1-5Xマクロフォト フルサイズ対応

を使って撮影してみたいです

 

次回は「シュリンプ撮影法 お気に入りの1匹をきれいに撮るには」をテーマに
撮影のコツや エビの動きをコントロールする方法を紹介しようと思います

その前に照明の明るさ(強さ)によっても 見た目の印象がかなり変わってくるので
そのあたりも紹介できればと思います

Facebook Comments

コメントを残す