サイトアイコン 【AquaRoomGRAMP】趣味の部屋でアクアリウム満喫中

発泡スチロール内の気温と水温の変化を計測してみた(グラフ公開)

この記事の見出しです

夏場のエビ発送は危険?

エビの発送をはじめて2年半以上経ちますが
7月末~9月上旬はエビの発送を控えてます
※冬は2月でも発送してます

 

冬はホッカイロを入れれば 到着時の水温は低くて15℃くらい
エビにしてみれば 出発時から到着時で10℃くらいも低くなるんですが
水温が原因で☆になることはありませんでした
※購入者様に到着時の水温を教えてもらってました

 

夏場は水温が上がっても30℃を超えないので
水温の上昇は5℃以内と冬場ほど差はないですが…
酸欠がこわいですね

温度が上がるとエビの活性も上がり酸素消費量が増え
逆に溶存酸素量は減るので 酸欠になりやすい

詳しくは「溶存酸素計のはなし」をご覧ください
※僕では溶存酸素量の計測できないので 株式会社エム・システム技研さんのデータを参考にしてます

夏場の到着時のデッドラインは28℃かなぁ…

夏場は保冷剤を入れて対応してますが
市販の保冷剤の効果は2時間~4時間
ペットボトルに水を入れて凍らせた方が保冷剤より持つみたいです

 

で 気になったのが水温がどんな感じで変化(上昇)するのか

 

実際に梱包時の水温変化を計測してみた

水温・気温を同時に計測できて 自動で記録してくれる
そんな温度計があればいいなと探したところ…
めっちゃいいもの見つけました

温度データロガー『サーモクロンGタイプ 』(KNラボラトリーズ)

温度記録計がボタン型電池みたいに小型なので
密閉された場所や 水中でも使える優れもの

今回の実験にピッタリ!

パソコンに繋いで 設定・データ収集ができ
エクセル形式で出力できる(グラフも)優れもの!

ネット注文し 2日で商品が届いたのでさっそく試しました!

普段エビを発送しているときと同じ様に梱包して計測してみます

左は60サイズ 右は80サイズの発泡スチロールです

 

まずは水の用意 自宅は水槽が1本だけなので水道水を使います

今の時期は水道水が27℃超えなので 冷却中~

エビ水槽と同じくらいに下がったところで 「温度記録計」を入れてパッキング
※普段ビニール袋は2重ですが 今回は1重です

専用の防水キャップも用意されているのでキャップを付ければ水中でも使用できます

 

プチプチで包んで それぞれ発泡スチロールへ

保冷剤は
左が60サイズ用 市販のミニ保冷剤2個
右が80サイズ用 500ml冷凍ペットボトル

 

60サイズはスペースがないので このサイズの保冷剤は4個までかな

80サイズはビニール袋1個なら ペットボトル2本入るかな
ビニール袋2個のときは ペットボトル1本ですね

 

保冷剤に水滴がつくので新聞紙でくるんで

発泡スチロール内にもそれぞれ「温度記録計」を設置

 

外気温計測用に 発泡スチロールの外にも「温度記録計」を1個設置

この状態で玄関外に置きます

 

4階建てマンションの4階で 四方がコンクリートの壁に囲まれているので
風が通らず 熱気がたまる環境です
※配送業者の倉庫と同じような環境かな

 

普段は夕方5時すぎに梱包するので
夕方4時~ 丸1日データを録ってみます

 

●60サイズ発泡スチロール(ミニ保冷剤2個)の計測データ

※このグラフを別画面でフルサイズ表示する

 

●80サイズ発泡スチロール(500ml冷凍ペットボトル)

※このグラフを別画面でフルサイズ表示する

 

1回だけの計測データですが こんな感じになりました

 

計測データ(グラフ)からいろいろわかりました

●60サイズの場合

60サイズで使用した保冷剤は2時間くらいで効果がなくなり
発泡スチロール内の気温がぐんぐん上昇
その後は外気温より0.5℃~1.5℃低い温度で推移

水温は保冷剤の効果が切れてから30分後からゆっくり上昇

発泡スチロール内の気温より1.5℃~2℃低い温度で推移

外気温より3℃以上低い温度をキープしてました

翌日午前中到着地域であれば
到着時の水温は 約28℃ デッドラインのギリギリです

 

●80サイズの場合

ペットボトル保冷の効果ありありで
翌日8時(11時間後)まで 発泡スチロール内の気温を24℃にキープ
その後 1.5時間で約1℃ずつ上昇

水温は翌日12時までに約2.5℃上昇

翌日の夕方4時でも27.5℃と デッドラインを超えませんでした

これなら最短で翌日午後2時以降のエリアでも安心して発送できそうです

 

●ちょっとまとめ

60サイズでは水の入ったビニール袋と保冷剤がくっついていたので
80サイズよりも計測開始時から水温が下がってます

ということは 保冷剤とビニール袋が離れていたほうが水温変化は少なくてすむけど
到着時の水温を上げたくなければ できるだけ低い水温で発送したほうがよさそうです

 

夏場の水温上昇を抑えるには
どれだけ容量の大きい保冷剤を同梱するかが重要のようです

 

80サイズでも保冷剤が少ないと水温は上がってしまうでしょう
保冷剤は500ml以上をおすすめします

 

ちょっと試した程度の実験データですが
ご参考になれば幸いです

 

次は80サイズの発泡スチロール2重梱包したときのデータを録ってみます

 

 

さらに気になることが…
配送トラックの荷台の中の気温はどれくらいなのかな?

もしかしたら外気温よりも高いかも!?

 

ということで 実際に発送したときのデータも録ってみようと思います
自宅から自宅に送るという変なことになりますが…

Facebook Comments
モバイルバージョンを終了